1日で仮歯が入る抜歯即時埋入インプラント

〜今回の症例は ダメになってしまった歯の抜歯から仮歯を入れるまで通常半年かかる治療をたった一日で完了させる「抜歯即時埋入」の治療について説明します〜

 

下の写真は抜歯前の口腔内写真です。

歯が割れてしまい、保存不可能なので抜歯します。

 

 

①抜歯をします

②抜歯後に人工の骨とインプラントを埋入します

 

↑抜歯した歯の写真

↑インプラント埋入用の写真

抜歯前のCTレントゲンです。

 

 

インプラント埋入後のCTレントゲンです。

③インプラント埋入後、その場でスクリューを使って、インプラント固定の仮歯を作ります。

 

以前はインプラント治療後、仮歯が入るまでに、1ヶ月から半年かかりましたが、当院はこの方法で、同日に歯を入れる事も可能です。

これは仮歯を入れた後の実際の口腔内の写真です。

 

ちょっと色が白い歯が、同時に作った仮歯です。

インプラントが入って、仮歯が入って、インプラント手術はおしまいになります!

インプラント治療中は痛みもなく、治療時間は全てで約1時間程でした。

 

⑤埋入したインプラントが口の中の骨と一体化し、完全にくっついたら、患者様ご自身にあった色の歯に修正する為最終型取りに進みます。

まとめ

今回治療した歯は、骨が少ないので歯を抜いた場所と副鼻腔(上顎洞)(鼻の周りの骨にある空洞)に追加で人工の骨を入れるところから治療を始めなければなりません。

その為、単にインプラントを埋入するだけでなく、それと同時に抜歯後の小さな穴に人工骨を入れる治療行います。(新ソケット法)この方法なら歯肉を切らないで治療することができ、患者様の負担を軽減することができます。

勿論、切っていないので縫う処置も必要ありません。

一般的には、骨を作る為に口の内側を切って、頬の骨に人工骨を入れる為の穴をあけてから骨を入れる、大掛かりなサイナスリフト法を使用しています。

当院も以前はこの方法を採用していました。

しかし、骨が出来るまで半年以上待つことが必要だったので痛みや腫れも大きく、また歯が入るまでにどうしても時間がかかっていました。

治療完了まで半年以上かかるとなると、かなり通院のための時間を要しますよね。

今回行った「新ソケット法」ではインプラント埋入と同時に骨の足りない部分に人工の骨と自分の削った骨とを再利用し、足らない埋入部分の骨を作ることも可能です。それによりインプラントの成功率が著しく上がり感染率も低くなる治療方法です。

人工骨を入れる必要がなくなるので、手術時間も骨が出来るのを待つ期間も最短に短縮されます。また、自分の骨を使うことにより感染リスクも下がります。

(※削った骨だけでは足りない場合は人工骨を使う場合もあります)

次の工程に進むまでの期間が短くなり、その日のうちにインプラント固定の仮歯まで入れる事が出来るようになりました!

今、最新の治療方法の1つ、1日で仮歯が入る抜歯即時埋入インプラントでした(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

切らない縫わないパンチ法インプラント

本日は左上奥歯のインプラント症例です。

パンチ法という埋入方法で埋入を行いました。

パンチ法は切開する必要がなく小さな穴を開けて埋入する方法なので、縫合もありません。そのため、痛みも最小限に抑え、短時間で手術を終える事ができます。

患者さんへの負担が少ない埋入方法です。

CTレントゲンを撮り、埋入場所のシュミレーションと最終確認です。

埋入後のCTレントゲンです。

 

埋入前の口腔内写真です。

埋入後です。

出血もほとんど無く終えました。

インプラント体を埋入後は1~3ヵ月(個人差あります)待ち、骨としっかりくっついたのを確認し、ネジを交換します。

上物の型取り後、出来てきた上物を装着して完成です。