切らない縫わないインプラント治療②(抜歯即時埋入法 腫れない痛くないインプラント)

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40代女性、左上4番目にインプラントを行います。

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歯が虫歯で折れてしまいしかたなく抜歯が必要となり、抜歯部位前後の歯を削ってブリッジはしたくない、入れ歯もしたくないとの事にてインプラント希望。(写真上)

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CTレントゲン撮影後、抜歯部位の骨の状態や量を確認。患者様に治療方法などよく説明を行いインプラントを理解された上で、今回は歯を抜いた部分にそのままインプラントを埋入する”抜歯即時埋入インプラント”を行いました。上の写真は抜歯直後。

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抜歯と同時にすぐに抜歯部位にインプラントを埋入。術中、麻酔を充分に行っているので痛みは全くありません。(写真上)

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抜歯した所にインプラントを入れた後、穴が大きすぎて隙間があるので、そこには、人工骨(GBR)を使用して骨を作ります。そして再生療法(CGF・AFG)を使用して歯肉の再生促進を行います。

CGFとは、採血を行い遠心分離機にてフイブリンというゼリー状成分(血液製剤)を作成。それをふたとして使用します。自己血で作るので無害、そして治癒が早いです。(採血をしない場合は、人工コラーゲン膜を代用しています。)

今回は歯肉は切ってませんが縫合はしました。そして仮歯を入れて終了です。術後、腫れや痛みはほとんどありませんでした。この後12週待った後に歯(上部セラミック)を作ります。(写真上)

 

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CTシミューレシヨンソフトのアイキャット。当院にはCTを完備してるので難しいケースは術中にもCT撮影を行い、位置や方向を確認 しながら行えるので正確にインプラントを入れる事が可能です。安全が最優先なのでこれで失敗や事故などを確実に防ぐことが出来ます。

また、シミュレーションを行った方の個人データからインプラントガイドという道具を作った場合はCT撮影せず正確にインプラント治療が行えます。(上のCT写真は、シミュレーションした部位と実際インプラントを行った後の比較するための術後CT写真。インプラン トの位置や方向、計測したサイズまで正確に行えています。)

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抜歯即時埋入(抜歯と同時インプラント埋入)3週間後です。普通であれば抜歯のみでもまだ穴は完全にはふさがってないと思います。治癒のスピードがとても早いです。

普通はここから3ヶ月まってインプラント手術ですが、この方法はもうインプラントは入っています。(8/1にインプラントを入れてその後抜糸して8/22の写真上)

 

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12週間後です。抜歯を行うと骨がすぐ吸収してやせてきますが、抜歯即時埋入は骨が吸収する前に骨を作る方法なので歯肉や骨は全く変化しません。抜歯して放置すると骨が吸収して凹んでしまい後でインプラントを行う場合に影響します。

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インプラントと骨とがくっつく(インテグレーション)したら、歯肉下に埋まっているネジを交換して、インプラントの歯(最終補綴物であるセラミック)の型とりを行います。

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最終補綴(オールセラミックの被せ物)を付けた写真。

当院ではインプラントにセラミックの歯をつける時はすべてネジで固定で行っています。これは将来何かあったときにすぐにはずして修理や交換、メンテナンスなどが可能なシステムです。

インプラントにセラミックの歯を着ける方法は、ネジでつける場合と、接着剤(セメント)でつける場合と2通りあります。

接着剤で着ける場合、セメントの残りかすが歯肉の中に残る可能性があり、その場合はインプラントの周りの歯肉の炎症、また骨の破壊などが起こりインプラントのダメージが大きいです。また、接着剤によってはずせない時は壊さない場合もあります。これによってメンテナンスが難しいのでネジで固定する方法がインプラントを長持ちさせる重要なポイントとなります。

一生を目標に長く使用して頂くためには、将来的にいつかセラミックなどが壊れた場合やインプラントの周りが何かあった場合にすぐにはずして修理 やメンテナンスが対応できる、しっかりとしたインプラントシステムを使用する事が大切です。

4.510.5

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左はインプラント術前、右はインプラント術後です。術後は半年に1度のメンテナンス・クリーニングが大切です。他の歯のメンテナンスももちろんおすすめし ます。長く使って欲しい気持ちでこだわってインプラント治療を行っているので、メンテナンスを忘れないで大切にして使って欲しいと思います。

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インプラント後のアンケートをして頂きました。

切らない縫わないインプラント治療①(パンチ法 腫れない痛くないインプラント)

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50代男性、左下奥歯のインプラント。

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必ずCTレントゲン撮影を行い、インプラントを行う場所へパソコンでCTシュミレーションを行った後、インプラント治療を行います。インプラントを行う方全員にCT撮影とCT診断は無料で行ってます。

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麻酔をしてインプラントをする場所に、歯肉を取る専用のパンチで、小さな穴を開けてインプラントを埋入します。右の写真は取った歯肉です。麻酔を行っているので無痛で痛みはないです。

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インプラントオペ後です。普通は歯肉を大きく切って縫うので、腫れや痛みが伴いますが、当院では充分な歯肉や骨がある場合は、歯肉を切ったり縫ったりしないので、術後の腫れや痛みはほとんどありません。

またこの方法で行うと、見えている部分はインプラントの上についている仮ふたのネジであり、このまま1ヶ月半待った後はずして、そのまま被せ物が作れます。(もし普通の方法で行うと、この時に埋まっているインプラントに ”仮ねじをつけるための頭だし” である2回目の手術をする必要があるのでもう一度切開、ネジ付け、縫合しないといけません。)

1ピース

インプラントには、1ピーストと、2ピースインプラントがあります。当院ではコストはかかりますが2ピースインプラントのみにこだわって使用しています。理由は、前歯や奥歯の場所はインプラントを入れたい方向や角度に骨がある場合は少ないので、斜めにインプラントを入れなくてはならない場合も多くあります。

2ピースインプラントであれば、斜めに入れる必要があっても、無理のない自由な方向に被せ物が作れるのでインプラント体に負担が少なく審美的にも機能的にも優れた理想的な形の歯が作れます。からだの一部になるのですから、無理のないいい物を長く使って欲しいと思ってます。

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CTシミューレシヨンソフトのアイキャット。当院にはCTを完備してるので難しいケースは術中にもCT撮影を行い、位置や方向を確認 しながら行えるので正確にインプラントを入れる事が可能です。安全が最優先なのでこれで失敗や事故などを確実に防ぐことが出来ます。

ま た、シミュレーションを行った方の個人データからインプラントガイドという道具を作った場合はCT撮影せず正確にインプラント治療が行えます。(上のCT 写真は、シミュレーションした部位と実際インプラントを行った後の比較するための術後CT写真。インプラン トの位置や方向、計測したサイズまで正確に行えています。)

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術後1ヶ月半にオールセラミックの被せ物を付けた写真。

当院ではインプラントと被せ物はネジ留めで着けています(スクリュー固定)。これは将来何かあったときにすぐにはずして修理や交換、メンテナンスなどが可能なシステムです。

インプラントにセラミックの歯を着ける方法は、ネジでつける場合と、接着剤(セメント)でつける場合と2通りあります。

接着剤で着ける場合、セメントの残りかすが歯肉の中に残る可能性が多く、それによってインプラントの周りの歯肉の炎症、また骨の破壊などが起こります。また、接着剤によってはずせない時は壊さない場合もあります。よってメンテナンスが難しいのでネジで固定する方法がインプ ラントを長持ちさせるポイントとなります。

一生を目標に長く使用して頂くためには、将来的にいつかセラミックなどが壊れた場合やインプラントの周りが何かあった場合にすぐにはずして修理 やメンテナンスが対応できる、しっかりとしたインプラントシステムを使用する事が大切です。

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左はインプラント術前、右はインプラント術後です。術後は半年に1度のメンテナンス・クリーニングが大切です。他の歯のメンテナンスももちろんおすすめします。長く使って欲しい気持ちでこだわってインプラント治療を行っているので、メンテナンスを忘れないで大切にして使って欲しいと思います。